【重要判例】『雇入れの自由と試用期間中の解雇』―三菱樹脂事件(最高裁1973年12月12日判決)
事件のサマリー この事件は、三菱樹脂株式会社が、学生運動の経歴を持つ従業員Xを試用期間後に本採用しなかったことに対し、従業員Xがこれを不当解雇として争ったものです。 従業員Xは、思想・信条を理由とした解雇は違法だと主張し […]
【重要判例】『労働時間の定義』―三菱重工業長崎造船所事件(最高裁2000年3月9日判決)
事件のサマリー この事件は、三菱重工業長崎造船所の従業員が、所定労働時間外で行われていた着替えや準備などが、賃金が支払われるべき、労基法上の「労働時間」に該当するとして、未払い賃金の支払いを求めたものです。準備は所定の更 […]
【重要判例】『使用者の安全配慮義務』―川義事件(最高裁1984年4月10日判決)
事件のサマリー この事件は、宿直勤務中の従業員が、窃盗目的で来訪した元同僚により殺害されたことを契機に、遺族が使用者である会社に対して安全配慮義務違反に基づく損害賠償を求めた事案です。 発端は、高価な反物や毛皮等の商品を […]
【重要判例】『名ばかり管理職と時間外労働手当』―日本マクドナルド事件(地裁2008年1月28日判決)
事件のサマリー この事件は、日本マクドナルドの直営店店長が、労働基準法上の「管理監督者」にあたるか否かをめぐって、未払い残業代の支払いを求めて会社を訴えたものです。 店長側の主張は、「管理監督者」として扱われながらも、実 […]
【重要判例】『外注化に伴う在籍出向命令』―新日本製鉄事件(最高裁2003年4月18日判決)
事件のサマリー この事件は、新日本製鉄株式会社(以下「製鉄会社」)が、一定業務を協力会社(以下「委託先会社」)に業務委託することに伴い、当該業務に従事していた従業員らに在籍出向を命じた事案です。出向命令は、従業員らの個別 […]
【重要判例】『裁量労働制と管理監督者性』―エーディーディー事件(高裁2012年7月27日判決)
事件のサマリー この事件は、コンピュータシステム開発会社の従業員が、会社に対して未払い残業代や過重労働による損害賠償などを求めたものです。 事件の発端は、原告である会社が、売上減少は従業員Bの業務上の不適切な行動が原因で […]
【重要判例】『採用内定取消の違法性』―大日本印刷事件(最高裁1979年7月20日判決)
事件のサマリー この事件は、大学卒業予定者が大日本印刷株式会社から採用内定を受けたものの、その後会社が内定を取り消したことをめぐって争われたものです。 内定者は大学4年生の7月に内定通知を受け、(1)翌年3月に必ず入社す […]
【重要判例】『業務委託契約者の労働者性』―INAXメンテナンス事件(最高裁2011年4月12日判決)
事件のサマリー この事件は、住宅設備機器の修理業務を請け負う株式会社INAXメンテナンスと、同社と業務委託契約を結び修理業務に従事していたカスタマー・エンジニア(CE)らとの間で発生しました。 カスタマー・エンジニアらは […]
【重要判例】『有期契約の更新拒否(雇止め)』―日立メディコ事件(最高裁1986年12月4日判決)
事件のサマリー この事件は、日立メディコ(当時)における臨時員の雇止めを巡る労働契約の効力を争った事案です。 従業員Xは、1970年12月1日から同月20日までの期間を定めて、柏工場に臨時員として雇用され、その後、2か月 […]
【重要判例】『定年後再雇用者の待遇格差』―長澤運輸事件(最高裁2018年6月1日判決)
事件のサマリー この事件は、長澤運輸の定年後再雇用者が、正社員と同じ業務を行うにもかかわらず、精勤手当や時間外手当などの一部待遇が支給されなかったことから、旧・労働契約法第20条(不合理な待遇差の禁止)に基づき待遇格差の […]










