【重要判例】『有期労働契約の反復更新と雇止め』―東芝柳町工場事件(最高裁1974年7月22日判決)
事件のサマリー この事件は、東芝柳町工場で契約期間2か月の臨時従業員として入社した労働者らが、5回から23回(約1年から約4年)にわたり契約更新の後に会社から契約打ち切り(雇止め)を通知されたことに端を発しています。 こ […]
【重要判例】『内々定の法的性質と信義則』―コーセーアールイー事件(高裁2011年2月16日判決)
事件のサマリー この事件は、不動産売買等を業とする株式会社コーセーアールイーから採用の「内々定」を得ていた男子学生Xが、内定通知書授与予定日の2日前に突然、その企業から内々定を取り消されたことに起因します。学生Xは、内々 […]
【重要判例】『ユニオン・ショップ協定と解雇権濫用』―日本食塩事件(最高裁1975年4月25日)
事件のサマリー この事件は、労働組合との間でユニオン・ショップ協定(※)を結んでいた日本食塩製造で起きました。従業員Xは、組合活動をめぐって離籍処分(除名処分)を受け、会社はそれを理由に解雇しました。従業員Xは「除名は不 […]
【重要判例】『過失による放送事故と解雇権濫用』―高知放送事件(最高裁1977年1月31日判決)
事件のサマリー この事件は、高知放送に勤務していたアナウンサーが、早朝ニュースを寝過ごして二度にわたり放送事故を起こしたことなどを理由に「普通解雇」とされ、その有効性が争われたものです。この早朝ニュースは宿直勤務の後に行 […]
【重要判例】『年次有給休暇の取得権』―白石営林署事件(最高裁1973年3月2日判決)
事件のサマリー この事件は、林野庁の白石営林署に勤務する労働者Aが、年次有給休暇の取得について争ったものです。白石営林署に勤務する労働者Aが、1958年12月9日の退庁間際に、翌日と翌々日の年次有給休暇を申請し、承認を得 […]
【重要判例】『労災保険と会社行事の業務遂行性』―国・行橋労基署長事件(最高裁2016年7月8日判決)
事件のサマリー この事件は、会社の歓送迎会に参加した従業員が、終了後に中国人研修生を送った帰社途中で事故死した事案です。歓送迎会へは欠席すると伝えていたそうですが、「顔を出せるなら、出してくれないか」と言われたため、業務 […]
【重要判例】『育休取得による不利益取扱い』―いわくら病院事件(高裁2014年7月18日判決)
事件のサマリー この事件は、医療法人稲門会が運営するいわくら病院に勤務していた男性看護師が、2010年度に育児休業を取得したことを理由に、2011年度の職能給の昇給を受けられず、昇格試験の受験資格も与えられなかったことに […]
【重要判例】『転勤命令と権利濫用』―東亜ペイント事件(最高裁1986年7月14日判決)
事件のサマリー この事件は、Y社が新卒で採用した営業担当者のXに対して、神戸営業所から広島営業所、続いて名古屋営業所への転勤命令を出したことから始まりました。従業員Xは家庭事情を理由に広島営業所への転勤を拒否し、その後の […]
【重要判例】『私生活上の非行と懲戒解雇』―横浜ゴム事件(最高裁1970年7月28日判決)
事件のサマリー この事件は、タイヤ製造会社Y社の従業員であるXが、深夜に酩酊した状態で他人の居宅に侵入し、住居侵入罪で罰金刑を受けたことを契機に、Y社が従業員Xを懲戒解雇した事案です。 Y社は就業規則に基づき「不正不義の […]
【重要判例】『仮眠時間の労働時間性』―大星ビル管理事件(最高裁2002年2月28日判決)
事件のサマリー この事件は、ビル管理業務を行う株式会社大星ビル管理の従業員らが、泊まり勤務中に設定された連続7~9時間の仮眠時間が、労働基準法上の労働時間に該当するか否かを巡って争われたものです。 従業員らは、仮眠時間中 […]










