【データ】失業者は何歳に多いのか?<社労士執筆>
日本の2023年の平均完全失業率は2.6%で、これは世界的に見ても非常に低い水準です。2024年4月の「労働力調査(基本集計)」によると、就業者数は6750万人で、これは総人口のおよそ半分に相当します。一方、完全失業者数は約193万人です。
この完全失業者数ですが、何歳ぐらいに多く分布しているのでしょうか。男女に分けてグラフ化してみました。
・最も多く分布しているのは、男女ともに「25~34才」で、男女計で約46万人にも達します。
・男性は、「25~34才」とともに「55~64才」にも山があります。
・女性は、「25~34才」が最も多く約20万人。次いで「45~54才」の約15万人です。
・男女差が大きいのは「55才以上」で、男性のほうが多く、その差は合計で約20万人にも及びます。
まとめ
採用シーンにおいて、「25~34才」は業界を問わず引く手あまたの年齢層です。にもかかわらず、最も完全失業者数が多いことに驚きました。また、想像していたよりも、完全失業者数に男女差があることも分かりました。この男女差には、どういう背景があるのか、機会があれば追ってみたいと思います。